【基礎】地層の基礎
地層の堆積構造
- 地層の累重法則=下にある地層ほど古く、上にある地層ほど新しい
- 単層=同じような条件下で堆積した同じような地層
- 層理面=単層と単層の境界面のこと
- 葉理(ラミナ)=単層の中の畳を重ねたような縞模様のこと

https://gbank.gsj.jp/geowords/picture/photo/parallel_lamination.html
- 平行葉理=層理面と並行な葉理
- 斜交葉理=斜めに交わっている葉理(クロスラミナ)
- 級化層理(級化構造)→下から上に礫層・砂層・泥層のように上にあるほど粒子の粒が小さくなる
- 砂山を超えるとき下流側の堆積によって斜交葉理は発生する
→斜交葉理の観察によって当時の水の流れ古流向がわかる
クロスラミナの形成過程
- 堆積の順序
- 最初に水平な葉理(ラミナ)が形成される
- その後、流れの変化により斜交する葉理が形成される
- 斜交葉理が既存の水平葉理を「切る」形で堆積
- なぜ切る葉理の方が新しいのか
- 地質学の基本原理:重複の法則
- 後から形成された地質構造は、先に存在していた構造を切断する
- 切られている方が古く、切っている方が新しい
- 物理的な堆積プロセス
- 斜交葉理は既存の堆積面上に新たに堆積したもの
- 流向や流速の変化により、以前の葉理面を横切る方向に新しい堆積物が運ばれる
- 結果として、新しい葉理が古い葉理を物理的に「切断」する形になる
- 実際の観察例
- 河川や海浜環境では:
- 潮汐や季節変化で流向が変わる
- この変化により、異なる角度の葉理が順次形成される
- 後から形成された葉理が前の葉理を切る関係が生まれる